初心者最大の壁とも言えるFコード。他のCDEGABのコード達とは一線を隠すこのFコード。何がそんなに難しいのか?その理由をまずご紹介しましょう。

Fコードを押さえるのが難しい理由

①人差し指のセーハがキツい

セーハとは一つの指で6~1弦全てを覆うことです。Fコードの場合、人差し指で6,2,1弦の3つを押さえないといけないので、セーハする必要があります。

②人差し指につられて他の指が動かない

セーハした人差し指のせいで、中指、薬指、小指の指が身動きとれずコードが押さえられない。

はい、この2点の原因です。つまり、Fコードが難しい理由の元凶は人差し指なのです。

そこで、今回動画でもFコードを押さえるコツについていくつかポイントを挙げましたがこちらでもご紹介します。

コツ① 爪を切る

これは前の動画でも言いましたが、大前提として爪は切っておきましょう。爪が長いと指の腹より先に爪が指板に当たってしまい、中指が特につらいです。

コツ② セーハする人差し指は側面を使う

初心者の方で有りがちなのが、人差し指の正面で弦を押さえてしまうことです。

正面から押さえてしまうと、人間の手の構造的に他の指が動きづらくなります。なので、人差し指の左側面で弦を押さえるイメージでいきましょう。そうすると他の指が格段に動きやすくなったのが分かるかと思います。

コツ③ 親指はネックの裏に

こちらは自然と出来ている方も多いかと思いますが、チェックしてみましょう。

親指はネックの裏に添えてください。親指がネックからせり出していると、各指のリーチがその分短くなり、動けなくなってしまいます。

コツ④ 肘を下げる

初心者の頃は指先に目が行きがちですが、弾けない原因には肩や肘、手首など弾く姿勢に問題がある場合が多いです。

肘を下げて下からコードを押さえるようなイメージです。ここは人それぞれ腕の長さが違うので、一番弾きやすい肘の位置を探してみてください。

ダメな肘の例

これは肘が上がりすぎていて手首がキツいです。

コツ⑤ 指を寝かさない & 立てすぎない

指を寝かしてしまうと、次の弦に触れてしまい、音がミュート(鳴らない)してしまうことが多いです。指は立て気味で押さえましょう。

あまり立てすぎるのも指が辛いですから、適度にしましょう。

コツ⑥ ハイポジションから練習しよう

ローポジション(ヘッド寄りのポジション)のFは実はとても難しいのです。なぜなら、フレット間の間隔が広いから指がその分しんどいです。

なので、ハイポジション(8フレット辺りのコード)でまずはバレーコード(セーハを使ったコードのこと)を押さえてみましょう。

ローのFより押さえやすくないですか?その調子で段々とローポジションへ下げていきましょう。最終的にはローポジションのFコードが弾けたら完璧です!

コツ⑦ 省略コードもあるよ!

Fが弾けない期間でも、省略コードを覚えれば楽にFが出て来る曲を弾くことができます。

6弦1フレットを親指で押さえるのが特徴です。

人差し指のセーハが無くなるので格段に楽にFの音を鳴らすことができます。

人差し指で1弦2弦の1フレットを同時に押さえるのですが、初心者の場合この時1弦が鳴らないときがあります。そういう時は人差し指優先で押さえて、その後に中指、薬指で3,4弦を押さえていきましょう。

絶対条件 諦めずに慣れるまで押さえ続ける!

Fコードが押さえられない → ギターやめる という思考にどうかならないでください。Fコードを押さえられればそれ以上の壁というのは実はないです。Fを乗り越えられる力をもったあなたにはもはや敵なしです。

Fコードを弾ける・弾けないの差は物凄く大きいのです。Fコードが押さえられるようになるというのは、色んな曲が弾けるだけでなく、大きな自信につなげることが出来るのです。

諦めず、Fコードに慣れるまでしがみついていきましょう。

ギター指

指も段々ギターに適した指になっていきます。「何も考えずに手が動く」「指が思った通り動く」「難なく指が広げられる」こういうことができるようになってきます。

例えば私が左利き用のギターを弾こうとすると右手は全く動きません。Fも上手く押さえられません。それはギター指になっていないからです。左手では難なく弾けるものが右手ではびっくりするほど全然弾けないのです。

ギター指になった時のイメージはし辛いかもしれませんが、諦めずに食いついていれば、おのずとこの感触を分かっていただけると思います。