この回は「ギターに触れたことがない」「ギターをこれから始めたい」という方に向けたものです。
まず僕の話をさせてもらいます。
この記事の目次
ギターとの出会い
僕は15歳の頃、学校の音楽の授業でアコースティックギターに触れる機会がありました。ギターに初めて出会った瞬間です。
この頃の出来事はよく覚えています。
当時の授業ではチューナーなどは無く、音が外れていることも分からないのでみんな先生にチューニングしてもらうのです。先生は耳元にギターのボディを当て、チューニングしていました。今考えても先生の音感は凄かったんだなと思います(笑)
僕はギターなんて何の興味もなかったので、対して楽しみな授業ではありませんでした。むしろ小学生の頃から音楽に対して嫌悪感を抱いていたので避けたかった授業でもあります。
先生にチューニングしてもらった後、意味も分からずピックを渡され、「何か弾け」と言われます。何かって言われても… 周りのみんなはとりあえず弦をビシビシ弾いていたので、僕もそれに習って3弦をとりあえずピッキングしまくっていたことを覚えています(笑)
すると急に仲のいい友達がカントリー風な弾き方を始めたのです。周りの友達はそのプレイに聞き入ります。「すげー!どうやってんの?」とカントリー友達に聞きます。すると、
「適当だよw」「3弦上で適当に指滑らしてるだけw」
とのこと、僕もやってみた。
できた。簡単だった。リズムさえそれっぽく弾けば何だか知らないけどカントリーな雰囲気が出たのです。(勿論当時の僕はカントリーなんて言葉も知りません)
授業の目標はビートルズの『Hey dude』でした。
スポーツ万能、容姿も良いリーダー格な友達がいて(大抵クラスに一人いるよね…)、その友達はhey dudeをジャカジャカと簡単に弾きこなしていたのです。
いやらしいことに皆に見せつけるようにhey dudeをジャカジャカと大きな音で聴かせ始めたのです。ムカつきました。「なんだよ、ちょっと弾けるからって…」
まぁこれは単なる嫉妬だったのです。この時初めて、ギターが弾ける=カッコイイ=皆の注目を集められる という方程式が僕の頭の中に出来上がったのかもしれません。その友達の姿は紛れもなく格好良かったのです。
ミスチルの終わりなき旅との出会い
当時僕はミスチル(Mr Children)を死ぬほど聴いていました。
音楽の授業でギターと触れ合っていくにつれ、だんだんとギターの授業が楽しみになってきて、前より上手くドレミを弾けるようになりたい!と思うようになりました。
そうなってくると普段聴いているミスチルの曲の中でもギターの音ばかり聴くようになっていたのです。これは意識的にではなく、自然にです。
そしてある日、『終わりなき旅』(ミスチルの中でも特に好きだった曲)を聴いた時、衝撃を受けたのです。イントロの《ジャッカンジャッカン》というストロークが聴こえた瞬間背筋がゾクゾクッ!と来た覚えがあります。
何だこの音は? ギター? 何?
それは形容し難いものなんですが、神聖で崇高な、何だかよく分からない偶像の音が僕の耳の中で響いたのです。この瞬間、「ギターが欲しい!」「あの音を出したい!」という想いにかられました。
入門用ギターセットを購入
「ギター買いたい。」
親にねだりました。数日間に渡る交渉の末、2万円くらいなら良いと承諾を受け、なんと買ってもらえることになりました。
僕は近くの書店屋さんにいき、ギターの雑誌を買い、カタログを毎日のように眺め、サクラ楽器さんの通販カタログを見つけました。
その中でも一番気になったのが、入門16点セットというやつです。ギターはAnboyという超無名なメーカーでした(笑)
何故16点セットかというと手軽そうだったからです。調べてみるとエレキギターを弾くにも色々周辺グッズがいることが分かったので、まとめて手に入る初心者用16点セットは魅力的でした。
入門用セットを通販で注文してからはもう、気が気ではありません。
まだかな、、まだかな、、わくわく、((o(´∀`)o))ワクワク と毎日外に出て、ヤマトや佐川のトラックを見かける度に、「あれか!?」と期待するも家を通り過ぎてガクっとする日々でした。
結局ギターが届いたのは、部屋でくつろいでいた時でした(笑)1階から母が「ギター届いたでぇ〜」と声が響き、僕はダッダッダッ!と階段を駆け下りてギターを手にしてこの世のものとは思えないほどのワクワク感と共に自分の部屋に持ち帰りました。
不思議とそこからの事はよく覚えていません。
多分、ギターの世界に入ってしまい現実世界に意識を持って帰りそびれたのでしょう。大げさに聞こえますが、ギターとの初対面はそのくらいの衝撃でした。
さて、入門用ギターの利点は3つあります。
入門用ギターセットの利点
- 必要なものが一気に手に入るので、すぐにギターを弾き始められる。
- 安い。
- 種類がそれほど豊富ではないので、悩まずに済む。
逆に欠点はどうでしょうか。
入門用ギターセットの欠点
- ギターの質は高いものと比べるとやはり落ちる。
こんな感じです。
欠点といえば、ギターの質のみでしょう。しかし、
当時僕が手にした入門用のギターはかなり弾きにくかったですが、最近の入門用ギターはびっくりするくらい弾きやすいです!10年もすれば技術の進歩が速いんですかね。
又、チューニングはギターを上達していく中で最も重要なファクターだと考えています。入門用ギターは確かにチューニングが安定しにくいです。
しかし、どんなに30万円のギターを使おうともギターの調整をしっかり行っていないとチューニングは安定しません。
逆に入門用ギターでもしっかりギターの調整をしてやるとチューニングはある程度安定します。(アーミングを行う場合は別です。)
またこの辺については説明をした動画をアップします。
ギターの質より取り掛かるスピード
初心者の頃は地味な基礎練習もしなくてはなりません。(この基礎を乗り越えられれば上達のスピードが格段に早くなる)
そして重要な点が、この基礎練習は入門用ギターで充分なのです。良いギターでやるのも入門用ギターでやるのも一緒!
基礎がある程度身についたらもっと良いギターが欲しくなると思います。そうなった時に買い替えで充分です。
ただ、最初から良いギターを持つことを否定はしていません。むしろ、買えるなら良いギターを買って下さい。
あくまで予算を低めに押さえつつ、最小限の環境でギターを手早く始められるオススメの方法が入門用ギターセットだということです。
まとめ
個人的にはやはり入門用ギターをオススメしますね。。
高いギターを買って失敗してほしくないからです。自分も沢山失敗しています。
何の知識もない初心者が数ある高いギターから選んで買うのはリスクが大きすぎます。ギターというのは、弾きやすさ、音の質、ペグの具合、ポッドの具合、ネックの具合など様々な要因が弾き心地に影響されます。
買って後悔しないためにもまずは入門用ギターセットでいかがでしょうか!
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